はい、こちら加茂ちゃんで~す。

デジタル時代に生きる、アナログ人間の日々。

2007年04月

DE1103を10日間、使い込んでみました。最初のうちは「直感的」に操作できませんが、慣れていくうちにマニュアルなしでも使えるようになりました。ソニーのワールドバンドラジオでは「あっても使わないボタン」がありましたが、DE1103ではほとんどのボタンを使ってしまいます。
夜寝るときは、子守歌代わりにラジオを聞きますが、SW7600GRの場合最高60分で、15分刻みしかスリープタイマーの設定ができませんでしたが、DE1103では最高99分で1分刻みで設定できるため、ほどよい時間でオフにできます。
チューニングに関しては、ダイアルとダイレクト入力がありますが、組み合わせが有効なのです。ボルメット放送を聞こうと思いダイレクト入力しましたが、スプリアスがひどいので、あきらめてダイアルをグルグル回していたら、漁業無線局が入感してきて、あの独特な口調を何十年ぶりに聞きました。偶然に出会えるのがダイアル選局の強みです。そういえばボルメット放送も最初の受信は、ダイアルグルグル回しの偶然でした。
バンド切り替えも意外に使えます。アナログラジオや連続カバーのシンセラジオだと、ある局を受信していて、途中で別な放送バンドをワッチすると、それまで受信していた局に戻ろうと思うと、あらためて周波数を合わせるところですが、DE1103ではバンドを切り替えだけでもとの局へ戻れてしまいます。ある意味では目立たない機能ですが、結構便利です。
バックライトもオレンジで、暗いところでも見やすいです。外部電源にすると常時点灯しますが、ラジオをオフしてもバックライトは点灯しています。時刻確認のためでしょうか、あまり意味もないので、オフの時は連動して消灯してほしいものです。

受信周波数拡大改造方法
DE1103では次の方法で、超長波まで受信できます。

1.周波数直接入力で「21951(KHz)」を入力します。
  指定方法:2-1-9-5-1-[BAND+]

2.[BAND+]と[BAND-]の同時に押します。
  数秒で5KHzずつステップで下方向へのスキャンがスタートします。
  かなり時間がかかるが100KHz以下までスキャンが行きます。
  (100KHz以下まで表示が来たらすかさず)選局ダイアルでスキャンをストップします。
  通常のメモリーの方法で、その周波数をメモリーする

3.100KHz以下にアクセスする場合
  次回から上記メモリーの周波数を呼び出し、マニュアル選局に切り替えダイアルで選局します。

一般的には上記の方法で改造できますが、
スキャンストップのタイミングを逃したり、メモリーに失敗する場合もあり、また21951KHzから下方スキャンも時間がかかってしまいます。そこで21951KHzと言う数字に注目してみます。21951KHzとはバンドエッジの21950KHzから1KHz超えただけの周波数。そんなわけで中波帯のバンドエッジ1710KHzから1KHz超えた1711KHzから同様な操作をしてみました。

1.周波数直接入力で「1711(KHz)」を入力します。
  指定方法:1-7-1-1-[BAND+]

2.[BAND+]と[BAND-]の同時に押します。
  数秒で5KHzずつステップで下方向へのスキャンがスタートします。
  100KHz以下までスキャンが行きます。
  (100KHz以下まで表示が来たらすかさず)選局ダイアルでスキャンをストップします。
  通常のメモリーの方法で、その周波数をメモリーする

3.100KHz以下にアクセスする場合
  次回から上記メモリーの周波数を呼び出し、マニュアル選局に切り替えダイアルで選局します。

自分は1711KHzからの方法で受信周波数を拡大しましたが、個体差があるかもしれません。

このようにDE1103はかなり、いじくれるラジオです。これが日本円で1万円もしないとは中国の技術に驚き。というか、日本の短波ラジオは今何処という感じです。ソニーはラジオの国内生産を打ち切ると言いますが、本業のラジオ技術を捨ててしまって良いのですか?

購入店から、大まかな日本語マニュアルはもらったが、本当に「大まか」なので英文マニュアルをダウンロードした。途中で休みながらもBCLを30年もやっていると、単語を追いかけるだけでも、英文マニュアルはだいたい理解できるようになるもの。
そんなわけで、枕元のICF-SW7600GRには休んでもらい、DE1103と入れ替えた。アンテナは生産終了間近に買った。AN-1だ。相変わらずノイズの山だが、11メガを超えるとかなり静かになる。まずはこのラジオの生まれ故郷の中国、北京放送から聞いてみた。かなり強力に受信できる。本当に地元局なみ!といっても、短波特有のフェーディングや混信はありますが。少し下がってみると台湾国際放送も聞こえてきた。信号自体は強いが混信が多い。
9メガでは、朝鮮の声放送が聞こえるはずだが、ノイズだらけ。と、思ったら突然聞こえてきた。この放送局にはよくあるのです。突然信号が切れたり、入ったり。本当に電力不足みたいですね。特定失踪者調査会「しおかぜ」に妨害電波をかけるのも相当、大変なはずです。無駄なエネルギーを使うのはやめましょうね、将軍様!
韓国のKBSワールドラジオに合わせてみても、20時からの放送はあまり変化なし。
21時からは中波に切り替えた。ありがたことにDE1103は、中波帯では外部アンテナが使えない。ICF-SW7600GRではAN-1を接続したままだと、中波帯はほとんどノイズになってしまう。抜き差しするのはかなり面倒だった。久しぶりに9KHzステップから解放されて、ダイアルをグルグル回していると韓国の国内放送やら中国語の放送が聞こえてくる。PLLシンセサイザーチューナーの中波受信感度もなかなかだと思った。と言うより最初のICF-2001が期待はずれで、ヘンな先入観を持ってしまったのかもしれない。
AN-1も25年前の田舎なら、ノイズもなくラジカセにつけるものなら、FMなみの音質でAMも聞けたのですが、パソコンやDVDデッキ、ネット回線が多くなるといけませんね。

さっそく、箱を開けてみた。中国語の新聞紙が緩衝材になっていて、その中から探すようにパッケージと変圧器を取り出した。おもむろにACアダプタと変圧器を接続し、コンセントに入れてみた。まるで「親亀の上に子亀を乗せて」そのものの世界。あまりに不格好なので、おなじ6V仕様のソニーのアダプタを確かめると、極性もセンタープラスで、プラグ直径も同じだったので、入れてみると問題なく作動した。
第一印象はRF-B11に近かった。短波は表面上バンドスプレッド(放送用帯域)しか表示されていないし、長波に至っては外見上も見えないようになっている。実に普通の人向けなインターフェイスなのである。これなら短波を知らない人でも簡単に受信できると思った。国土の広い中国ゆえの国内放送も短波を使うことが多い。そこから出てくる「設計思想」かもしれない。
チューニングもダイアルとテンキー入力が使える。ソニーの短波ラジオはアップダウンボタンがあるが、ずっと押していると指が疲れてしまう。ダイアルの方が楽なのです。「ジョグダイアル」で有名なソニーさん、もう一度「スカイセンサー」と「ワールドゾーン」の設計思想を受け継いだ短波ラジオを発売してください。

インターネットで話題になっている中国製ラジオDEGEN DE1103というものを買ってみました。
ものがものだけに「アイキャスエンタープライズ」というショップで購入しようと思いましたが、入荷未定のこと。そんなわけで「ワールド無線」という現地ショップで買いました。まあ日本語対応で銀行口座も国内のものなので、ほとんど楽天で購入する感覚でした。
ネット注文し、代金を振り込むとその晩に「発送完了」と「EMSの伝票番号」というメールが届いた。2日目ぐらいから郵政公社のサイトから「EMSの伝票番号」で荷物の追跡ができるようになった。「国際交換局到着」「税関検査待ち」という表示が時間を追って出てくる。なんだかあ、刑事ドラマを見すぎのため、「あぶないブツ」でも見つからないかと心配した。無事税関を通過し近くの郵便局に来たときは、ほっとした。4日目に到着。中国語で書かれた荷物を周りの白い視線を浴びながら受け取った。
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