はい、こちら加茂ちゃんで~す。

デジタル時代に生きる、アナログ人間の日々。

2006年09月

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「相棒」に出てくる犯人の中では、なんと言っても「平成の切り裂きジャック」こと浅倉禄郎がナンバー1だが、その次と言えば「閣下」こと北条晴臣だと思う。残忍・傲慢・・・悪役を絵に描いたような役であるが、長門裕之さんの演技が冴えている。長門さんも以前は刑事役もやっていたが、ここのところ悪役中心になったようだ。大映テレビ時代の悪役は本当に「憎らしい」役だったが、「閣下」となると憎らしさを通り越して、「悪」は「悪」なりに生きているんだなと感心してしまう。というよりしぐさが何ともかわいく思えてきてしまった。ドラマの上ではおそらく、判決が出ないうちに寿命だと思うけれど、最年長の脱獄囚とかで、また悪さをしてくれないかと期待してしまう。ところで「閣下」と言えば、うちの自治会長もニックネームが「閣下」だ。もちろん北条閣下から来ている。会長しかやりたがらないところが「閣下」と呼ばないと返事をしない北条閣下に似ているからだ。
今シーズンの相棒はどんなキャラクターを作り上げるか楽しみだ。

刑事ドラマはどちらかといえば見る方だが、最近少なくなりました。
西部警察やあぶない刑事も好きなのですが、見ていると痛そうなので、どちらかといえば、特捜最前線やさすらい刑事旅情編といった社会派の方が好みなのです。それにしても刑事ドラマにはなくてはならないのが、「拳銃」という小道具。この拳銃、実に俳優さんのイメージを左右してしまうことがある。舘さんや柴田さんが持つとものすごくしまってしまう。逆に持たないとなんだか心配な刑事に見えてしまう。反対に三浦洋一さんや蟹江敬三さんが持っても様にならないが、素手で対抗していくところが格好いい。ところが水谷豊さんはまるで違う。拳銃を持つ刑事も格好いいが、持たない刑事もこなしてしまうから不思議な演技力。刑事貴族の本城さんであんなに撃っておきながら、相棒の右京さんになると、持たないどころか、「日本の警察はいつまでそんなもの使うんでしょうね」と否定してしまう。
ふつうの役者さんなら「なに言ってんだ?」と言いたくなるが、水谷さんが言うと妙に受け入れてしまえるところが魅力的。また秋が楽しみです。

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