「相棒」に出てくる犯人の中では、なんと言っても「平成の切り裂きジャック」こと浅倉禄郎がナンバー1だが、その次と言えば「閣下」こと北条晴臣だと思う。残忍・傲慢・・・悪役を絵に描いたような役であるが、長門裕之さんの演技が冴えている。長門さんも以前は刑事役もやっていたが、ここのところ悪役中心になったようだ。大映テレビ時代の悪役は本当に「憎らしい」役だったが、「閣下」となると憎らしさを通り越して、「悪」は「悪」なりに生きているんだなと感心してしまう。というよりしぐさが何ともかわいく思えてきてしまった。ドラマの上ではおそらく、判決が出ないうちに寿命だと思うけれど、最年長の脱獄囚とかで、また悪さをしてくれないかと期待してしまう。ところで「閣下」と言えば、うちの自治会長もニックネームが「閣下」だ。もちろん北条閣下から来ている。会長しかやりたがらないところが「閣下」と呼ばないと返事をしない北条閣下に似ているからだ。
今シーズンの相棒はどんなキャラクターを作り上げるか楽しみだ。
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